「大掃除」のコツは準備としてスケジュール、場所別リストをまとめ、作業に集中すること

2023-03-06

掃除や片付けを定期的に行いながらの快適な暮らし。年に一度の難関は、何と言っても大掃除です。年末が近づくに連れ、「いつやろう」「どこからやろう」というプレッシャーが頭の中を占めていきますが、大掃除の負担だけが先走り、「最後まで片付かずに年を越してしまった」という経験をした人もいるでしょう。

 

大掃除をやり遂げるには、「準備で決まる」といっても過言ではないほど、しっかりと準備をすることが重要です。日程や掃除を進める順番、そのための掃除道具の用意など、事前準備を徹底して、綺麗な家で新しい年を迎えましょう。今回は、大掃除の準備と実践のコツを紹介します。

 

<目次>

まず不要品を捨てた後、場所別にスケジュール、リストを作る

・キッチン(1日目/午前)

・浴室(1日目/午後)

・窓・網戸(1日目/午後)

・トイレ(1日目/午後)

・寝室(2日目/午前)

・リビングダイニング(2日目/午前)

・洗面所(2日目/午後)

・玄関(2日目/午後)

掃除のコツは「上から下」「奥から手前」

・頑固な汚れ落としのコツも知っておく

皮脂・油汚れには重曹、水垢にはクエン酸

・皮脂・油汚れ(酸性汚れ)

・水垢(アルカリ性汚れ)

最後の仕上げ、床掃除は「ロボット掃除機」にお任せ

・床掃除には水拭き機能付きロボット掃除機「ディーボット」がおすすめ

・DEEBOT N8+

・DEEBOT T10

・DEEBOT XI OMNI

まとめ

 

まず不要品を捨てた後、場所別にスケジュール、リストを作る

 

大掃除 

 

大掃除に取りかかる前に、まずやることがあります。それが不要品を捨てることです。着なくなった服、雑貨、キッチンまわりの用品など、大掃除を機に一度家の中をチェックし、手放す物を決めましょう。年末は粗大ゴミの収集日が変更になる場合もあるので、早めに日程を確認して大きなゴミを処分しましょう。

 

不要な物を捨てたら、ここからが大掃除の準備です。最初に決めるのは「大掃除を実行する日」です。ただし「大掃除のスケジュールを1日に詰め込もう」とすると、時間の配分に無理が生じるだけでなく、気力が減退する可能性もあります。家の部屋数が多い場合は、2日に分けるなど、余裕を持った日程を組みましょう。

 

次に、場所ごとにやることを洗い出し、1か所あたりの掃除内容と、それらから考えられる所要時間を大まかに予測します。場所ごとに掃除内容を簡易的にリスト化しておくと、掃除のやり残しを防げます。また、そのときに必要な道具も書き出し、リストの隣にメモしておくと買い物が発生した場合も忘れません。

 

ちなみに掃除の所要時間は、余裕を持って決めるのが大掃除をやり遂げるポイントです。ここまでできたら、最後に掃除を行う順番を検討しましょう。大掃除は面倒だからこそ無理のないスケジュールを立てることが欠かせません。

 

以下に、大掃除のスケジュールと実践例を紹介します。今回は、2日間で予定を組んでみました。掃除を進める順番は、「大掃除後にまた汚れる可能性の少ない所から始める」ことにし、二度手間を防ぐように考慮しています。洗面所など使用頻度の高い所は後半に、ゴミ出しなど、最後まで埃が出る玄関を最後にしています。ぜひ大掃除の参考にしてみてください。

 

・キッチン(1日目/午前)

 

キッチン(1日目/午前) 

 

シンクにタオルを敷きます。その上にゴミ袋を置いて、レンジフード(換気扇)のフィルターやファン、五徳などを入れます。部品が浸かるまで40~50℃の湯を入れたら、重曹を100g投入して溶かします。20分ほど置いて汚れがゆるんだら、ブラシやスポンジで洗います。部品が取り外せない部分の汚れには、スプレーボトルにぬるま湯200mlと重曹小さじ2杯を溶かした重曹スプレーを雑巾に吹きつけて擦り、最後に乾拭きします。

 

部品を重曹液に浸けている間、キッチン内の照明や天井、壁の埃を落とし、調理家電を水拭きなどで綺麗にしていきます。コンロ、食器棚、調味料ラックなどを掃除していき、最後にシンクで仕上げてキッチン全体をピカピカにしましょう。

 

・浴室(1日目/午後)

 

浴室(1日目/午後) 

 

浴室は、壁と床の境目などカビや水垢が溜まりやすい所に、浴室用洗剤などを吹きかけて汚れを浮かせましょう。それを待っている間に、天井と壁を掃除します。天井はフロアワイパーにキッチンペーパーを巻いて、アルコール除菌剤に吹きつけたもので拭きます。壁は洗剤をスプレーしてスポンジで擦りましょう。

 

浴室の換気扇は年に3~4回掃除すれば大丈夫ですが、内部に埃などが溜まっていると、カビが発生する原因になります。必ず換気扇の電源を切り、カバーを外し、内部の埃を取り除いてください。ここまで終えたら、浴槽内を洗い、はじめに洗剤を吹きかけて浮かせておいた壁と床の汚れを掃除しましょう。

 

・窓・網戸(1日目/午後)

 

窓・網戸(1日目/午後) 

 

窓の内側は埃や皮脂汚れ、外側は排気ガスや土埃、花粉などが付着しています。窓掃除は最初にサッシ(窓枠)やレールの埃とゴミを取り除き、その後に窓を拭き掃除します。マイクロファイバークロスや窓用ワイパーなどの便利グッズを活用すると、より短時間で掃除を終えられます。

 

網戸の掃除は、サッシやレールの後に行います。まず、網戸についた埃を刷毛やブラシで払い落してから、水で濡らしたスポンジで下から拭いていきます。汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かした水に浸してから、もう一度こすりましょう。最後に、雑巾で水拭きします。網戸は力を入れすぎると、よれたり破れたりする可能性があるので優しく拭きましょう。

 

・トイレ(1日目/午後)

 

トイレ(1日目/午後) 

 

トイレは便器だけでなく、壁や床にも臭いの元となる菌が付着しています。せっかくの大掃除なので、徹底的に綺麗にしましょう。壁の掃除には、ぬるま湯とクエン酸を使います。まず、ぬるま湯200㎖に対してクエン酸小さじ1杯をよく溶かしてスプレーボトルに入れます。壁や床の拭き方としては、汚れている場所にクエン酸スプレーを吹きかけて雑巾で拭き取ります。壁掃除の際は、天井の換気扇についている埃も掃除しましょう。

 

便器の汚れは定期的に掃除しているかもしれませんが、意外と汚れとして残ることがある黄ばみは、酸性洗剤を使って落とします。黄ばみのある場所に数枚重ねたトイレットペーパーを敷き、酸性洗剤をかけます。2~3分放置したら、トイレットペーパーを除いてから黄ばみをブラシで擦り、水を流します。酸性洗剤を使う時は手で触れないように注意し、換気扇を回しましょう。壁と便器の掃除が終わったら、最後にトイレの床拭き用シートなどで床を掃除します。

 

・寝室(2日目/午前)

 

寝室(2日目/午前) 

 

寝室は布製品が多く、ハウスダストが空気中に舞っていたり、床に落ちたりしています。大掃除の際はフロアワイパーにドライシートをつけて壁をサッとなでて埃を取ります。家具はハンディモップで埃を取った後、濡らして固く絞った雑巾で水拭きします。寝具は洗い、マットレスは陰干しして湿気を抜きましょう。毛布や布団などはコインランドリーの乾燥機で除菌します。最後に床に掃除機をかけたら、窓を開けて換気しましょう。

 

・リビング、ダイニング(2日目/午前)

 

リビング、ダイニング(2日目/午前) 

 

リビングやダイニングは、天井の照明に付いている埃取りから始め、壁、棚の順に上から掃除を進めて下に埃を落とし、最後に床を掃除します。床はフロアワイパーで埃やゴミを取り除いた後、掃除機をかけ、最後に水拭きをします。

 

床には皮脂汚れなども付着しているため、水拭きで汚れが取れない場合があります。その際は温かいお湯に浸した雑巾で拭き取りましょう。天井や壁を掃除する際には、エアコンの掃除も忘れずに。フィルターを取り外して綺麗に洗います。エアコンの表面は埃を掃除機で吸い取るか、水に濡らして固く絞った雑巾で拭き取りましょう。

 

・洗面所(2日目/午後)

 

洗面所(2日目/午後) 

 

ここまでの掃除では、どの場所も雑巾を使います。そのため、雑巾を洗ったりする洗面所の掃除は、それを使い終わる終盤に行います。洗面所には埃のほか、水垢、カビが付着しています。

 

壁に手垢が付着して黒ずんでいる場合は、濡らした雑巾に中性洗剤を数滴たらして揉み込み、汚れを拭いた後、固く絞った雑巾で水拭きします。カビが生えている場合は、ジェル状の塩素系漂白剤を歯ブラシにつけて塗り、水で濡らした雑巾で拭き取ります。

 

洗面ボウル部分には、水垢だけでなく石鹸カスや歯みがきの残り汚れが付着しています。これらは風呂用洗剤を使うと便利です。風呂用洗剤を吹きかけて柔らかいスポンジで軽く擦り、最後に水で流します。

 

排水口や蛇口などの金具部分は、風呂用洗剤を吹きかけた後に歯ブラシで軽くこすり、汚れを落としていきます。金具の境目には、ぬめりカビが入り込んでいることがあるので、その場合はデンタルフロスに歯磨き粉をつけて擦ると奥の方まで綺麗にできます。

 

・玄関(2日目/午後)

 

玄関(2日目/午後) 

 

玄関を掃除する際は、まずたたき(床部分)に出ているものをすべてどかします。その後、掃除機で埃やゴミを吸い取りましょう。タイルの目地やタイルそのものに黒ずんでいる所があれば、重曹水を拭きかけ、歯ブラシやメラミンスポンジで軽く擦った後、水拭きします。

 

ただし玄関の床素材が大理石などの天然石の場合は、水気があるとシミやひび割れの原因になるため、乾拭き掃除が基本です。くすみが気になるときは薄めた中性洗剤をマイクロファイバークロスにつけて優しく拭き、固く絞ったクロスで洗剤と水分を拭き取りましょう。

 

掃除のコツは「上から下」「奥から手前」

 

大掃除は何かと時間がかかるので、できるだけ時短のコツを知り、手間をかけずに短時間で綺麗にしたいものです。そのために掃除を進めるコツは、以下2つのルールを徹底することです。

 

1.上から下

2.奥から手前

 

「手をつけやすいから」といって足元や手前から掃除を始めてしまうと、ようやく終えた足元や部屋の手前側に埃やゴミがまた溜まったり落ちてしまいます。できるだけ効率的に大掃除を終わらせるためには、何度も掃除し直さなくて済むように基本的なルールを守りましょう。

 

・頑固な汚れ落としのコツも知っておく

 

掃除を短時間で終わらせるコツは、ほかにもあります。とくに頑固な汚れ落としには、汚れの種類に合った適切な方法があります。油汚れには重曹スプレーなどを吹きかけますが、頑固な汚れのときは、吹きかけた後にキッチンペーパーを汚れた場所に貼ってしばらく放置しておくと、より汚れが落ちやすくなります。

 

浴室や洗面台のカビも、塩素系漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーを貼ると短時間で汚れを落とせます。落ちにくい汚れほど専用の洗剤や便利な道具を活用し、手間をかけない大掃除を心がけましょう。また、強い洗剤を使うときは、ゴム手袋やマスクを忘れずに装着しましょう。

 

皮脂・油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダ、水垢にはクエン酸

 

 

 

大掃除でもう1つ知っておきたいコツは、汚れに応じた洗剤の使い方です。掃除で活躍する洗浄剤には重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダがありますが、汚れの種類が酸性かアルカリ性かによって、それぞれ使用する洗剤が違います。

 

汚れに応じた洗剤を知っておくことも、大掃除を効率的に終わらせるポイントです。皮脂、油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダ、水垢にはクエン酸と覚えておきましょう。大掃除のスケジュールを作成する際に、場所ごとに使用する洗剤をメモしておくと便利です。

 

・皮脂・油汚れ(酸性汚れ)

 

床や壁の皮脂汚れ、レンジフードの油汚れは「酸性の汚れ」です。床の食べこぼし汚れも同じです。この汚れを落とすにはアルカリ性の洗浄剤を使います。アルカリ性で洗浄成分があるのは、重曹とセスキ炭酸ソーダです。

 

軽度の汚れには重曹水を使います。事前に、スプレーボトルに水200mlと重曹小さじ2杯を溶かして混ぜた重曹スプレーを用意しましょう。落ちにくい汚れには、セスキ炭酸ソーダ水を使います。水500mlに対してセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯入れて溶かします。どちらも吹きかけた後は水拭きしましょう。汚れが落ちにくい場合は吹きかけた後、汚れた部分にキッチンペーパーを貼り付けるなどしてしばらく放置し、水拭きすると綺麗になります。

 

・水垢(アルカリ性汚れ)

 

水垢や石鹸カス、トイレのアンモニア臭の原因となる汚れは「アルカリ性の汚れ」です。これを落とすには酸性の洗剤を使います。酸性の洗浄剤にはクエン酸があります。水200mlにクエン酸小さじ1杯をよく溶かした洗浄液を用意します。これをスプレーボトルに詰めて汚れに吹きかけた後、水拭きで綺麗にします。アンモニア臭の元となるトイレの汚れの場合は、汚れを取るだけでなく消臭にも効果を発揮します。

 

最後の仕上げ、床掃除は「ロボット掃除機」にお任せ

 

 床掃除は

 

大掃除の仕上げは、リビングやダイニングをはじめとする床掃除を、まとめてロボット掃除機に任せるのも、1つの時短アイデアです。大掃除は最後の仕上げで床掃除をする頃になるとヘトヘトに疲れています。

 

そこで床掃除をロボット掃除機にお願いできれば、家族と一緒にくつろぐことができます。大掃除は吸引掃除と水拭き掃除が必須なので、その両方の機能を有するロボット掃除機を選ぶことをおすすめします。

 

・床掃除には水拭き機能付きロボット掃除機「ディーボット」がおすすめ

大掃除では、普段よりも床に多くの埃やゴミが出ます。ロボット掃除機を使うたびにゴミ取りをするのは手間がかかるため、可能ならばゴミを自動で集めてくれる機能がほしいところです。そこでおすすめなのが「DEEBOT(ディーボット)」シリーズです。このシリーズは吸引清掃と水拭き清掃が1台ででき、機種によっては自動ゴミ収集機能もあります。以下3つのモデルがその機能を搭載しています。

 

・DEEBOT N8+

 

DEEBOT-N8-PLUS 

 

吸引清掃と水拭き清掃が1台でできて7万円台の高コスパモデルです。「メインブラシ+2つのサイドブラシ」でゴミを集める吸引清掃では、カーペットの上に来ると自動で吸引力を上げ、カーペットの毛の奥にあるゴミまで吸い取ってくれます。水拭き清掃時にはカーペットを自動で回避してくれる賢さも備わっています。

 

また、充電ステーションと一体型の自動ゴミ収集スタンドで、集めたゴミを自動で回収してくれる自動ゴミ捨て機能が備わっているほか、高性能マッピング機能で部屋の中の障害物を正確に把握して回避する機能があり、マッピングで作成した地図はスマートフォンアプリで確認でき、指定エリアのみの清掃なども、専用アプリ「ECOVACS HOME」を使って指示できます。

 

・DEEBOT T10

 

DEEBOTT10 

 

3000Paの吸引力で行う吸引清掃に加え、パワーアップした水拭き清掃も同時に行えます。また、高性能カメラとAIチップの組み合わせにより、薄暗いところでも障害物の種類を正確に判別し衝突を自動で回避してくれる障害物回避力も大きな魅力です。

 

カメラには見守り機能もついているほか、エコバックス社独自開発の音声アシスタント「YIKO(イコ)」により声で操作できるのも、忙しいときに助かる機能です。掃除が完了するとステーションに戻り、本体に溜まったゴミを自動でステーション内のゴミパックに収集してくれるので、後片付けも楽に行えます。

 

 

・DEEBOT XI OMNI

 

DEEBOTX1OMNI 

 

多様な機能を搭載したオールインワンモデルです。強力な吸引力による吸引清掃に加え、水拭き清掃では汚れたモップを自動洗浄&温風乾燥してくれる全自動クリーニング機能もあります。また、自動ゴミ収集機能や声による簡単操作、正確なマッピング機能、業界初となる障害物回避システムなど、あると嬉しい機能が1台に搭載されており、大掃除はもちろん日々の掃除もはかどります。

 

まとめ

大掃除を簡単に、的確に進めるには準備段階で全体を把握し、計画を立てることが不可欠です。その上で計画通りに無理なく進め、綺麗で快適な家を実現し、気持ちの良い新年を迎えましょう。無理なく簡単に大掃除を終わらせる選択肢の1つとして、床掃除をロボット掃除機に任せることも、慌ただしい年末の大掃除をやり遂げるコツと言えるでしょう。

 

 

●監修 本間朝子/知的家事プロデューサー

自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決する。「あさイチ」(NHK)や「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「ESSE」(扶桑社)「レタスクラブ」(KADOKAWA)などのメディアに出演し、講演や家事アイテムの商品企画も行う。 著書に「写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり」「60歳からの疲れない家事」(青春出版社)、「ゼロ家事」(大和書房)、「ムダ家事が消える生活」(サンクチュアリ出版)など

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