「埃掃除」をする際の注意点、埃の発生を防ぐ方法
2022-11-02
どんなに部屋を掃除しても、次々と出てくるのが埃です。誰もが「昨日掃除したのに、もう部屋の隅に埃が・・・」という経験があるのではないでしょうか。よく溜まる汚れの代表格と言える埃ですが、コツさえ掴めば簡単に掃除することができます。今回は、埃が溜まる原因から手軽な掃除方法までを紹介します。
<目次>
埃の正体と性質
性質1 移動して隅に溜まる
性質2 水分を含んでこびりつく
埃の掃除方法
ポイント1 窓を閉めたままにする
ポイント2 上から下へ掃除する
ポイント3 同じ方向へ掃除する
ポイント4 埃掃除は起床後か、帰宅直後
埃の掃除に使用する道具
道具1 静電気埃取り
道具2 ドライシート
道具3 軍手
道具4 雑巾
埃を掃除する際の注意点
埃をできるだけ発生させない
- 定期的に換気をする
- 玄関前に外で埃を払う
- 棚に物を並べない
床の埃掃除にはロボット掃除機の「ディーロボット」がおすすめ
- DEEBOT N8 PRO
- DEEBOT T10
まとめ
埃の正体と性質
そもそも、埃とは何でしょうか?簡潔に言い表すと、埃とは身の回りにあるさまざまなものの小さな欠片です。洋服や布団などの布地から出る糸くず、食べ物の欠片、髪の毛やフケ、ダニの死骸や糞、外出先から持ち込んだ花粉や砂などの小さなものが混ざり合ってできています。
埃は小さくて軽いので、普段は目に見えないレベルで空気中を舞っています。私たちが部屋の中を歩くだけでも空気の流れに乗って、埃は舞い上がります。そして、8時間ほどかけてゆっくりと下に落ちていき、床や家具の上などに積もります。それが目に見える塊となって部屋の隅などに落ちていると、途端に不快な気持ちになります。
埃は放っておくと、実はトラブルを引き起こす可能性をはらんでいます。1つは埃の中に含まれるダニの死骸や糞はアレルゲンとなって人体にアレルギー症状を引き起こす原因になります。もう1つは、静電気に引き寄せられてくっつく性質があるため、コンセントに大きな埃が溜まってしまうと火事を引き起こす原因にもなります。そうならないためにも、毎日の掃除で埃を除去しましょう。
性質1 移動して隅に留まる
埃を掃除するには、その性質を知ることが大事です。埃は舞い上がったり落ちたりしながら、隅から隅へと移動し溜まる性質を持っています。フローリングの隅、階段のコーナーといった場所に溜まりやすいです。また、フローリングに比べて畳やカーペットは埃が目立ちませんが、それぞれの繊維の隙間に入り込んでいます。
性質2 水分を含んでこびりつく
ほかには、時間が経つと水分を含んで姿を変える性質があります。埃は湿度が上がると、水分を吸って少しずつ固まっていきます。そのまま放置すると床にこびりつき、掃除がしづらくなってしまいます。埃が溜まりやすいコーナー付近は掃除しづらい場所なため、水分を吸ってこびりつくと、余計に汚れが積もっていきます。
埃の掃除方法
埃の掃除には、次の4つのポイントがあります。これらを押さえて掃除すると、さっき掃除したばかりなのにもう埃があるというストレスがなくなります。
ポイント1 窓を閉めたままにする
掃除中は、人が動くだけで埃が舞い上がります。窓を開けて、微量の風が吹き込むだけでも空気中を舞います。また、掃除機をかける場合も排気が原因になりますので、必ず窓を閉めましょう。
ポイント2 上から下へ掃除する
埃は天井や壁、窓やカーテンなどにも付着しています。それらも風が吹いたりすると床に落ちてきますので、掃除は上から始めましょう。仮に埃が下に落ちたとしても、最後にすべて取り除けば問題ありません。二度手間を防ぐためにも、効率よく掃除しましょう。
ポイント3 同じ方向へ掃除する
埃を掃除する際、雑巾やモップで拭いても残ることがあります。いろいろな方向から拭くと、埃が移動する場合があって掃除ムラが出るため、一定の方向に拭くようにしましょう。
ポイント4 埃掃除は起床直後か、帰宅直後
埃をできるだけ効率よく掃除するなら、床に落ちているタイミングを狙います。起床直後は就寝中に埃が床に落ちています。また、帰宅直後も外出している間に埃が床に落ちています。このようなタイミングが効率よく埃掃除を行うコツです。
埃の掃除に使用する道具
埃の掃除には、最適な道具を使うことをおすすめします。できるだけ効率よく、手軽に掃除するためにどんな道具を使えばよいのかを覚えておきましょう。まずは埃を舞い上げないように静かに拭き取り、その後で掃除機をかけ、最後に水拭きをするのが効果的な埃掃除の方法です。
道具1 静電気埃取り
天井や照明器具、高い所の棚に付着している埃は、ポリプロピレン製やナイロン製の埃取りを使いましょう。拭いて落とすのではなく、静電気で吸着させて取り除くので、埃が舞い上げる心配がありません。伸縮タイプが便利です。
道具2 ドライシート
壁や棚、床はドライシートを使います。ゆっくりコンパクトに動かせば、埃を空気中に舞い上がることを防げます。
道具3 軍手
壁のコンセント、電化製品の電気プラグの埃掃除には、軍手を使うと便利です。使い方は軍手をはめた指でなでるだけ。壁のスイッチなども、軍手を使えば楽に埃が取れます。
道具4 雑巾
ハンディモップやドライシートでざっくり埃を取り、その後しっかり掃除機で吸い取ったら、仕上げは雑巾で水拭きしましょう。その際、上から下、同一方向に動かすことを念頭に、拭いた跡がムラにならないように心がけましょう。
雑巾は、窓や網戸についた埃の掃除にも用います。窓や網戸は水洗いできれば一番楽ですが、できない場合は住宅用洗剤を吹きかけ、濡れた雑巾で拭き取ってください。
埃を掃除する際の注意点
大量の埃が床に溜まった場合、面倒臭いからといきなり水拭きから始めると、拭き残し跡がつくことがあります。埃掃除の基本は、まずドライシートなどで乾拭きし、次に水拭きすること。「上から下」「乾拭きから水拭き」という手順を重視しましょう。
埃をできるだけ発生させない
埃の掃除を、毎日こまめに行うのは大変です。これを回避し、埃が溜まらない部屋を保つには、「埃をできるだけ出さない、持ち込まない」ことが大切です。そのために押さえておきたいポイントがあります。
-
定期的に換気をする
掃除の際は窓を閉めて行いますが、日常生活の中で窓を閉めたままにしておくと、外から持ち込んだ埃が部屋にどんどん溜まり、沈着してしまうことにつながります。定期的に窓を開けて換気し、空気中の埃を外へ出しましょう。
-
玄関前の屋外で埃を払う
埃を部屋の中にできるだけ入れないようにするには、帰宅時に玄関の外で服をはたいてから入室することが効果的です。その上で服を出しっ放しにしない、布製品はできるだけ部屋に置かないことも心がけましょう。
-
棚に物を並べない
部屋の棚や壁をデコレーションするのは楽しいですが、物が増えることは、それだけ埃が溜まりやすい場所を生むことでもあります。また、物が多くなるとそれだけ掃除がしにくくなるため、余計に埃が溜まってしまいます。「埃を溜めない」という観点でインテリアを考えると、部屋には必要最小限の物にとどめることがおすすめです。
床の埃掃除にはロボット掃除機の「ディーロボット」がおすすめ
埃は空気中を舞い、やがて床に落ちて溜まります。この性質を考えると、部屋の埃掃除には「ロボット掃除機に任せる」という選択肢も有効的です。埃掃除の際には、天井や壁の掃除をして床に埃を落とし、ロボット掃除機に仕上げさせるといいでしょう。また、外出した数時間後に稼働するようタイマーをセットし、埃が床に落ちたタイミングでロボット掃除機に綺麗にしてもらうのも、1つのテクニックです。
ロボット掃除機にはいろいろな機種がありますが、埃掃除におすすめなのが「清掃モード」と、吸引と水拭きが両方できる「モップがけモード」がある「DEEBOT(ディーボット)」シリーズです。高性能かつ高コスパとして定評があるこのシリーズ。スマートフォンを使って外出先から操作できるといった、かゆいところに手が届く機能がある点も見逃せません。今回、埃掃除におすすめの2つのモデルを紹介します。
3D物体回避テクノロジーで、床に触れているさまざまな物の高さや位置を正確に把握します。また、段差も2cmから把握できるため、ロボット掃除機にありがちな走行トラブルも回避できます。清掃モードでは、強力な吸引力に加えて2本のサイドブラシとメインのV字型ブラシで広範囲に埃を集めることができ、タンクに水を入れてモッププレートを装着しておけば、自動で「吸引+水拭き清掃」ができます。
AIを搭載したトップレベルの障害物回避力で知られるモデル。カメラとAIの組み合わせにより障害物を正しく認識し衝突を回避するので、掃除前に片付けをする必要がありません。また、音声アシスタント「YIKO(イコ)」を搭載しているため、声での操作が可能。水拭きモードにはより強力に吹き上げる「振動式水拭き機能」も搭載しています。
まとめ
埃は性質を知った上で、最適な道具を使って日常的に掃除をするのが一番です。同時に「埃をできるだけ持ち込まない」努力も不可欠です。ロボット掃除機を導入すると、より埃を溜めない生活を送ることが実現できます。
忙しい毎日を過ごす中で溜まる埃も、正体を知り、的確な掃除方法を行うことで、綺麗な部屋をキープすることができます。
●監修 本間朝子/知的家事プロデューサー
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決する。「あさイチ」(NHK)や「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「ESSE」(扶桑社)「レタスクラブ」(KADOKAWA)などのメディアに出演し、講演や家事アイテムの商品企画も行う。 著書に「写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり」「60歳からの疲れない家事」(青春出版社)、「ゼロ家事」(大和書房)、「ムダ家事が消える生活」(サンクチュアリ出版)など