「ハウスダスト対策」の掃除方法は?自宅でアレルギー症状が出たら、掃除をしよう!
2022-10-31
日常の掃除をどれだけやっても気になるのがハウスダストです。ハウスダストとは、室内の目に見えない細かい塵や埃の総称のこと。アレルギーを引き起こす原因となる「アレルゲン」を含んでいるため、ハウスダストまで残さずに掃除することが大事です。今回は、ハウスダストについての解説、ハウスダスト対策として場所別の掃除方法などを紹介します。
<目次>
ハウスダストとは
- ハウスダストによるアレルギーの症状
- ハウスダストによるアレルギーの原因・アレルギー物質
- ハウスダストが多い場所
- ハウスダスト対策の掃除方法
- ハウスダストの掃除は朝が最適
【場所別】ハウスダスト対策の掃除
- 寝室
- カーテン
- 床や棚
- カーペットや畳
- エアコン
- カビが発生しやすい水場の対策
- 帰宅時のひと手間も効果的
ハウスダスト対策にはロボット掃除機「ディーボット」を取り入れよう
- DEEBOT N8+
- DEEBOT X1 TURBO
まとめ
ハウスダストとは
ハウスダストとは、室内の目に見えない細かい塵や埃の総称です。ハウスダストの中には、以下の発生源や侵入経路の異なるさまざまな物質が含まれています。
- 土や砂埃
- 繊維くず、紙くず、食べかす
- 人やペットの皮膚片や毛
- 花粉
- ダニの糞や死骸
- カビ類
- 細菌類 … etc.
ハウスダストは、誰もいない部屋では床や家具の上に降り積もっていますが、とても小さく、軽い物質のため、人が活動すると空気が動いて部屋中に舞い上がります。花粉やダニの死骸、カビ類など、アレルギーの原因となる物質「アレルゲン」を大量に含んでおり、生活の中でハウスダストに接触することで、それに対するアレルギーを引き起こすことがあります。
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ハウスダストによるアレルギーの症状
目に見えない小さなハウスダストは空気中に漂っているため、呼吸とともにハウスダストを吸い込んだり、目や鼻の粘膜に付着したりすることによってアレルギーを発症することがあります。
私たちの体には、花粉や埃、微生物などの異物の侵入を感知し、それらを排除する「免疫」という仕組みがあります。生活の中で、ハウスダストにさらされ続けることにより、それに含まれるダニや花粉など特定の物質(アレルゲン)に対して免疫機能が過剰に反応するようになり、体の一部または全身に異常が起きるようになります。これがアレルギー反応です。
ハウスダストによるアレルギーの症状には、下記の症状があり、それぞれの程度も人によってさまざまです。花粉症のような季節性はなく、ほぼ1年中症状に悩まされるのが特徴の1つです。
- くしゃみや鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ、痛み
- 皮膚の炎症、乾燥、かゆみ
- 咳や喘息、呼吸困難 … etc.
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ハウスダストによるアレルギーの原因・アレルギー物質
ハウスダストによるアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)には、主に下記のようなものが知られています。ただし同じ空間にいて、同じようにこれらのアレルギー物質にさらされても、すべての人がアレルギーを発症するわけではなく、アレルギーの発症には個人差があります。
- ダニ(死骸や糞)
- カビ類
- 細菌類
- 花粉 … etc.
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ハウスダストが多い場所
ハウスダストの中でも、特に小さく軽いものは、ほぼ1日中、空間を漂っています。一方、ある程度重さのあるものは時間とともに床や家具の上などに降り積もっていきます。その中でも、ハウスダストが溜まりやすいのは寝室、脱衣所、トイレ、洗面所などの繊維くずや皮膚片が落ちやすい空間内です。さらに湿気の多い環境や季節では、アレルギーの原因となるダニやカビ、細菌などが繁殖しやすいため、特に注意が必要です。
ハウスダスト対策の掃除方法
アレルゲンを多く含むハウスダストは、室内のいたる所に舞っています。そして、日々降り積もるため、ハウスダストを抑えるためには毎日の掃除が大切です。ハウスダストの掃除には適した時間帯があり、また場所ごとに掃除方法が異なります。
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ハウスダストの掃除は朝が最適
ハウスダストは人が動く空気の流れで舞い上がり、そのまま家の中を漂っていますが、人が寝ると、やがて床や棚などに降り積もっていきます。そのため、人が活動を始める前の起床直後は、ハウスダストの掃除に最適な時間帯です。
【場所別】ハウスダスト対策の掃除
ハウスダストを溜めない掃除は、場所ごとに違います。その掃除をできるだけ簡単に行うには、場所ごとに掃除のポイントを知っておくことが重要です。
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寝室
家の中でハウスダストが増えやすい場所の1つに、寝室が挙げられます。寝室は布製品が多く置かれているだけでなく、布団で人が寝ている間に体温上昇などによって、ダニが増えやすい環境を作り出しています。
寝室の掃除では、まず寝具に気をつけます。シーツや枕カバー、薄い毛布、タオルケットは日常的に洗いやすいものなので、週に2~3回は洗濯しましょう。掛け布団や厚手の毛布など洗うことが難しいものは、布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を使うのがおすすめです。
ダニは熱に弱く、50℃以上の熱が20~30分当たると死滅します。布団を天日干ししたり、乾燥機をかけたりした後は、掃除機のノズルを布団用に交換して表も裏も丁寧に吸引し、ダニや埃を取り除きましょう。その際、マットレスの埃も掃除機で吸い取ります。
そして、寝室の床も週に2~3回は掃除するようにしてください。もちろん寝室の窓を開けて換気するだけでも、臭いを減らすことや、ダニの繁殖の抑制につながります。
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カーテン
実はカーテンも、ハウスダストを集めやすい物です。家の中が高湿度になると、カビが発生しやすい場所でもあります。そのため、カーテンは年に2~3回洗いましょう。素材によりますが、頻繁に洗いすぎると生地が傷んでしまうので気をつけてください。
洗濯後に除菌用アルコールスプレーを吹きかけておくのも、予防の観点からおすすめです。ただし、吹きかけて色が変わる場合があるので、あらかじめカーテンの裾などで試してから使うようにしましょう。
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床や棚
床や棚は、朝のルーティーンとして掃除することをおすすめします。それは空気中に漂っていたハウスダストが床や棚などに落ちているからです。掃除の手順は、まず棚や高い所をハンディモップで拭きます。その後、床をフロアモップで乾拭き、最後に掃除機で吸い取りましょう。
もちろん掃除機をかけるのは念入りに掃除する場合が多いため、サッと行うのではなく、短い距離を、時間をかけてゆっくり行います。床の一部が黒ずんで見えるなら、それはハウスダストが水分や油分を吸収しこびりついているのかも知れません。黒ずんでいる所は水拭きで取るか、頑固な汚れの場合は中性洗剤を使って水拭きしましょう。
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カーペットや畳
ハウスダストが最も溜まりやすい場所の1つです。カーペットの掃除は繊維が逆立つ方向へ掃除機をゆっくりとかけます。畳は表面の目に沿って掃除機がけし、隅は細いノズルを使って埃などを吸い取ります。カーペットや畳を掃除機がけした後は、必ず換気して掃除機の排気を外に出して空気を入れ替えることを忘れずに。
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エアコン
アレルゲンの温床となりやすい所に、エアコンがあります。エアコンは家の中の空気を吸っているため、フィルターには多くのハウスダストが溜まっています。エアコンを頻繁に使用する夏と冬は、2週間に1回、フィルターに付着したハウスダストを掃除機で吸い取りましょう。また、エアコンの本格的な使用を始める前の5月頃や11月頃はフィルターに汚れが蓄積しているため、中性洗剤を溶かしたぬるま湯でフィルターごと洗って、しっかり乾燥させましょう。
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カビが発生しやすい水場の対策
浴室や洗面所、トイレ、台所など水を使う場所はカビが発生しやすい場所です。また目が届きにくいですが、靴箱の中も脚から出る汗などの湿気を吸った靴を収納するため、意外とカビが発生しやすい場所です。
浴室は使用後によく洗い、湿気が残らないようにしっかり換気します。洗面所やトイレも、隅を定期的に拭き掃除し、できるだけ換気を行います。カビは乾燥や日光、熱に弱い性質があります。そのため、日光に当てられる場合はカビ発生の抑制につながります。
靴箱は、まず履いた靴をそのまましまわず、しばらく陰干しした後に収納するように心がけましょう。また、靴は密集しないように収納することもポイントです。季節物の靴など長期保管する物は、収納前にクリーナーで汚れを落としてから、乾燥剤を入れて収納するとカビがつきにくくなります。
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帰宅時のひと手間も効果的
ハウスダストを家の中に増やさない工夫の1つに、帰宅時のひと手間があります。帰宅後はそのまま家に入らず、玄関の手前で服を軽く手ではたき、まとわりついている埃などを落としてから建物の中に入ると室内への持ち込みを抑制できます。
ハウスダスト対策にはロボット掃除機「ディーボット」を取り入れよう
ハウスダストは空気中を漂っているため、どんなに掃除をしても完全に除去できるものではありません。そのため、こまめに掃除をすることが最良の対策ですが、忙しい現代人の暮らしでは、掃除の時間をどう確保するかが課題になっています。
そういうとき、ロボット掃除機にハウスダスト対策を手伝ってもらうという選択肢もあります。ハウスダストは人が動く際の空気の流れによって家中を舞うため、外出している間に「部屋の掃除を任せる」と効率化が可能です。外出から数時間が経過すればハウスダストも床や棚などに落ちるため、上手にタイマー機能を活用してロボット掃除機に床の掃除をお願いできると便利です。
そこでおすすめなのが、「DEEBOT(ディーボット)」シリーズ。吸引清掃と水拭き清掃が1度にできる現行モデルは、吸引清掃だけでは取り残してしまうハウスダストも綺麗に取り除くことができます。また、カーペットを自動で判別して「掃除モード」(吸引掃除)に切り替わり、吸引力をアップさせて掃除してくれる嬉しい機能を搭載しているモデルもあります。今回は、次の2つのモデルを紹介します。
吸引清掃と水拭き清掃が1台で可能な、高コスパの7万円台で購入できるモデルです。吸引清掃ではメインブラシと2つのサイドブラシでゴミを集めるだけでなく、カーペットの上では自動で吸引力をアップしてゴミを吸い取ります。水拭き清掃のモードでは、カーペットを自動で回避する機能が働きます。
また、高性能マッピング機能で部屋の中の障害物を正確に把握し、回避してくれます。フロアマップはスマートフォンのアプリで確認でき、指定エリアのみの清掃なども指示できます。充電ステーションと一体型の自動ゴミ収集スタンドで、集めたゴミを自動で回収してくれる自動ゴミ捨て機能など、便利な機能が搭載されています。
高い吸引力と水拭き機能の充実度でハウスダスト対策におすすめなのが、このモデルです。フローリングに溜まったハウスダストを吸引しながら、2つの回転モップで床に圧力をかけながら水拭き清掃してくれるので、吸引だけでは取れない目に見えない埃まで清掃してくれます。
水拭き清掃後には、モップの洗浄から乾燥まで自動でできるので、忙しい暮らしをサポートしてくれます。また、高精度なマッピング技術や障害物回避機能、ペットがいる家庭には嬉しいカメラでの見守り機能も搭載。直接話しかけて操作できる音声アシスト機能もついています。
まとめ
ハウスダスト対策には、場所に応じたこまめな掃除が欠かせませんが、家の中に人がいる限りは空気の流れによってハウスダストは舞い続けます。快適な暮らしを実現するには、ハウスダストの特性を理解し、掃除のコツが知ることが大切です。また、「ハウスダストが床に降り積もる留守中にロボット掃除機に部屋を綺麗にしてもらう」という選択肢を持っておくと、掃除に対する心の負担も軽くなります。
●監修 本間朝子/知的家事プロデューサー
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決する。「あさイチ」(NHK)や「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「ESSE」(扶桑社)「レタスクラブ」(KADOKAWA)などのメディアに出演し、講演や家事アイテムの商品企画も行う。 著書に「写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり」「60歳からの疲れない家事」(青春出版社)、「ゼロ家事」(大和書房)、「ムダ家事が消える生活」(サンクチュアリ出版)など