カーペットの掃除方法は?シミや臭いなどの汚れを簡単・綺麗にする対処法を紹介
2024-09-11
カーペットは素材や色味によって部屋の雰囲気を変えてくれます。しかし一方で、掃除の仕方が分からないという声も聞かれます。カーペットには日常的な掃除と定期的に行う念入りな掃除があり、また汚れの種類によって掃除方法が異なります。今回は、毎日の生活の中で手軽にカーペットを清潔・綺麗に保つ掃除方法を紹介します。
<目次>
カーペット掃除は2パターン。汚れ別の対処も必要
カーペットの掃除方法
- 普段の掃除方法
- 念入りな掃除方法
【汚れの種類別】カーペットの汚れの対処法
- シミの対処法
- 毛の対処法
- 汗や皮脂の対処法
- 埃の対処法
- ダニ、ハウスダストの対処法
- 臭いの対処法
カーペットにもロボット掃除機がいいって本当?
- ロボット掃除機の選び方
- カーペットの掃除にはロボット掃除機「ディーボット」がおすすめ
- DEEBOT Y1 PRO
- DEEBOT T30 PRO OMNI
- DEEBOT X5 PRO OMNI
まとめ
カーペット掃除は2パターン。汚れ別の対処も必要
カーペットは素材が繊維質のため、ゴミや埃、髪の毛、ダニやカビなど様々な汚れが入り込んでしまいます。また、汗や皮脂も繊維に付着します。これらの汚れが見えにくいことが、「掃除の仕方が分からない」という声につながっています。カーペットを清潔・綺麗に保つには、日常の掃除だけでなく、定期的に念入りな掃除を行うことが大事です。
掃除にあたっては、汚れの種類ごとに掃除方法が違うことを知っておく必要もあります。その上でカーペット掃除に必要な用具、洗剤の使い方を理解すれば、カーペットを長く清潔・綺麗に保つことができます。頑固な汚れや臭いを取るために洗剤や重曹を使うこともあります。その際には、洗剤や重曹が使えないカーペットの種類もあることを把握しておきましょう。
毎日の暮らしの中で、カーペットの近くに粘着ローラーを置いておき、気づいたらその都度ゴミや埃を取るのも清潔さを保つコツです。そうすると、普段のカーペット掃除も楽になります。
カーペットの掃除方法
カーペットは汚れが繊維に紛れやすく、見えにくいものです。しかしこまめな掃除と、週末などに定期的に行う念入り掃除を組み合わせれば、清潔で綺麗な状態を長く保つことができます。どちらの掃除でも、共通のポイントはカーペットの繊維の向きです。
- 普段の掃除方法
普段の掃除では掃除機を使うことが多いですが、ちょっとした工夫でカーペットの繊維に入り込んで取れにくい埃やゴミを吸うことができます。掃除機以外に用意する道具は、ヘアブラシと粘着ローラーです。
掃除を始める前に、カーペットを軽く手でなでてください。次に、なでて色が濃くなる方向にヘアブラシをかけます。すると繊維の中のゴミや埃が出てくるので、それを掃除機で吸い取ります。掃除機をかける際は動かす距離を短く、ゆっくり動かすとゴミや埃がよく取れます。
また、一定方向だけでなく、縦横に掃除機をかけるとよりゴミや埃を吸い取ることができます。掃除機をかけ終えたら、細かい髪の毛や糸くずが繊維に絡んで吸い残していることもあるので、粘着ローラーを使ってそれらを取り除きましょう。
- 念入りな掃除方法
カーペットを手でなでて、ヘアブラシをかけ、掃除機をかけるところまでは、普段の掃除と同じです。掃除機をかけ終えたら、食べこぼしなど掃除機で吸えていない表面の汚れを取るために、水に浸して固く絞った雑巾で、カーペット全体を拭いてください。その際はこまめに雑巾を洗って、汚れが付着したままカーペットを拭くことがないように心がけましょう。
汚れが取れにくい場合は、水2Lに衣類用の中性洗剤を小さじ1杯入れて溶かした水溶液に雑巾を浸し、固く絞って汚れた部分を拭きます。それを終えたら、水で洗い流して固く絞った雑巾でもう一度拭き、繊維表面の汚れや残っている洗剤を綺麗に拭き取りましょう。雑巾で拭く場合は、ヘアブラシと同じようにカーペットの色が濃くなる方向に雑巾を動かします。
雑巾で拭いた水分が取れてカーペットの表面が乾いたら、もう一度掃除機をかけ、最後に粘着ローラーで、繊維に絡んだ髪の毛や糸くずを取り除きましょう。
【汚れの種類別】カーペットの汚れの対処法
カーペットには、普段の掃除で取り除きにくい汚れがあります。それらは汚れの種類によって対処法があるので、詳しく説明します。ポイントは「汚れたら、できるだけ早く汚れを取り除くこと」です。放置すると、汚れはどんどん落ちにくくなってしまいます。
- シミの対処法
カーペットにつくシミは「水性」と「油性」の2種類があります。水性の汚れにはお茶やコーヒー、紅茶、ワイン、醤油、ソース、ケチャップなどがあり、対処の手順は次の通りです。
1. キッチンペーパーなどで水分を吸い取り、固形の汚れは擦らないように取り除く
2. 水で濡らして絞った雑巾に食器用の中性洗剤を1、2滴たらして雑巾と馴染ませる
3. 汚れている部分の周辺から中心部に向かって、雑巾で汚れを上からトントンと叩く
4. 雑巾を洗い、再び水で濡らした雑巾で残った汚れを吸い取る
油性の汚れには、マヨネーズやチョコレート、カレーなどがあります。これらの汚れは水に馴染みにくいので、漂白剤と重曹を使います。
1. 酸素系液体漂白剤と重曹を混ぜて洗浄液を用意する
(漂白剤20mlに対して重曹小さじ2杯)
2. 濡らして絞った雑巾をレンジで少し熱めに温める
3. 汚れている部分に洗浄液をかけ、しばらく放置した後に上から熱い雑巾で叩く
4. 汚れている部分に水を少量かけて、乾いた雑巾で叩く
5. 汚れが落ちたら、水に浸して絞った雑巾で洗浄液を綺麗に拭き取る
汚れが落ちにくい場合は、「3」と「4」を数回繰り返してください。また、液体漂白剤を使う場合は「色落ちしないか」をカーペットの裏など目立たない部分で試してから使うことをおすすめします。なお、水拭きで汚れを落とした後のカーペットは、乾かすことを忘れないようにしましょう。水分が残るとカーペットに湿気が溜まり、カビが発生する原因になってしまいます。
- 毛の対処法
「普段の掃除方法」で触れたように、カーペットの繊維に絡んだ髪の毛や糸くずは、掃除機でも吸い残す場合があります。これを綺麗に、そして簡単に取り除くには、ゴム手袋がおすすめです。ゴム手袋をはめた手でカーペットの表面を一定方向になでると、繊維の奥に入っている髪の毛や糸くずが簡単に取り出せます。取り出した後は、掃除機で吸い取ってください。ゴム手袋を使う際は、力を入れる必要はありません。力を入れて強く擦ると、カーペットの毛を傷めてしまう可能性があります。
- 汗や皮脂の対処法
皮脂の汚れには、重曹を使います。約40℃のぬるま湯100mlに重曹を小さじ1杯入れ、よく混ぜます。この重曹液をスプレーボトルに入れて雑巾に吹きかけ、毛足を逆立てるように拭いていきます。拭き取った後は、綺麗にすすいで固く絞った雑巾で重曹液を拭き取りましょう。ただし、カーペットの素材によっては重曹が使えません。
例えば、ウール素材のカーペットに使ってしまうと表面がゴワゴワになってしまいます。また、い草やジュート、シルクが使われているカーペットも、重曹を使うと変色する可能性があります。それらの素材の場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かした液に雑巾を浸し、固く絞って乾拭き掃除をします。その後、水拭きで取り除いてください。
- 埃の対処法
カーペットは、歩いたり寝そべったりするだけで摩擦による静電気が発生し、埃がつきやすくなります。埃を取る場合は、まず粘着ローラーで表面の埃を取り、その後で掃除機をかけ、繊維の中に入っている埃を吸い取ります。表面をヘアブラシでなでた後で掃除機をかけるのもおすすめです。掃除機の際は、短い距離をゆっくりかけることを忘れずに。
また、粘着ローラーの粘着力が強すぎるとカーペットの毛が抜けたり、くたびれたりすることがあります。粘着ローラーは、弱粘着タイプを使うようにしてください。ローラーを転がす際は、多方向に転がすのではなく、一定方向へ転がしましょう。
- ダニ、ハウスダストの対処法
カーペットには、目に見えない埃であるハウスダストが付着することがあります。ハウスダストは軽いため、空気中に舞いやすく、室内に広がるとアレルギーの原因になることがあります。また、ハウスダストには埃や花粉だけでなく、ダニの死骸や糞なども含まれていることがあります。
ハウスダストを取り除くには、掃除する時間帯も重要です。おすすめは朝。朝は家の中を人が歩き回らないため、ハウスダストは空気中ではなく、カーペットの上に落ちています。そこが取り除くタイミング。ゆっくり掃除機をかけて吸いますが、カーペットに重曹をふりかけ、カーペット全体に手で馴染ませてしばらく置き、掃除機をかけるとより清潔で綺麗になります。ただし、ウールやい草、ジュート、シルクといった天然素材に重曹は使わないように注意しましょう。
- 臭いの対処法
どれだけ汚れを取り除いても、カーペットに臭いが染みついてしまうことがあります。この臭いを取る際にも重曹が効果的です。手順は次のように行いましょう。
1. 約40℃のぬるま湯100㎖に重曹を小さじ1杯溶かし、よく混ぜる
2. できた重曹液を入れたスプレーボトルを雑巾に吹きかける
3. 臭いが気になる部分を何度か拭く
4. 仕上げに、水に浸して固く絞った雑巾で拭く
水拭きした後は、乾かすことを忘れないようにしましょう。
カーペットにもロボット掃除機がいいって本当?
忙しい毎日の中で、カーペットの掃除することは大変です。そこで、おすすめしたいのが掃除をロボット掃除機に任せてしまうことです。ロボット掃除機がカーペット掃除に向かないという情報もありますが、カーペット掃除に対応しているロボット掃除機はあります。賢く便利に活用し、楽にカーペット掃除をしましょう。ロボット掃除機を選ぶ際は、2つのポイントを押さえてください。
- ロボット掃除機の選び方
カーペット掃除に活用するロボット掃除機は、まず吸引力に注目してください。吸引力が弱いと、かえって埃をまき散らすことにもなります。また、底面にブラシがついているかどうかもチェックしましょう。ブラシがカーペットの繊維に絡まった埃やゴミ、髪の毛をかき出してくれます。厚みのあるカーペットの場合は、「ロボット掃除機が乗り越え可能なのか」も注目して選びましょう。
- カーペットの掃除にはロボット掃除機「ディーボット」がおすすめ
カーペット掃除に取り入れるロボット掃除機でおすすめなのが「DEEBOT(ディーボット)」シリーズです。高機能で高コスパのディーボット・シリーズには、「清掃モード」と、「吸引と水拭きができる「モップがけモード」の2つのモードがあります。清掃モードで使用しているときは、カーペットを検知すると自動で吸引力がアップします。また、モップがけモードで使用しているときは、カーペットを検知するとそこへの乗り上げを自動で回避するので、「うっかりしてカーペットを水拭きしてしまった」なんて心配もありません。
5万円以下のディーボット・シリーズの中でもっともコスパが高いモデル。「吸引+水拭き清掃」に加えてレーザーマッピング機能はもちろん、スマートフォンのアプリで掃除エリアの指定やブラシ有無の切り替えも可能です。
このモデルは10~20万とミドルレンジのシリーズ。汚れがひどい部分を検知すると、DEEBOTは自動的に再び拭き掃除や洗浄を開始します。「吸引+水拭き」の同時清掃、マッピング機能も標準装備しています。
高い吸引力と回転モップによるパワフル清掃はもちろん、マッピングだけで無く、障害物回避機能も標準搭載しています。自動ゴミ収集、自動モップ洗浄、カメラによる見守り、音声操作など、とにかく多機能なシリーズ最高峰モデルです。
まとめ
カーペット清掃には、掃除機をメインで使った普段の掃除と念入り掃除の2種類の掃除法があり、汚れによっては中性洗剤や重曹を活用すると、より清潔に綺麗に掃除できます。また、「忙しくて清掃が手間」と感じる人には、カーペット清掃ができるロボット掃除機がおすすめです。忙しい現代人だからこそ、ロボット掃除機を使って清潔で綺麗なカーペットを
できるだけ楽に保ちましょう。
●監修 本間朝子/知的家事プロデューサー
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決する。「あさイチ」(NHK)や「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「ESSE」(扶桑社)「レタスクラブ」(KADOKAWA)などのメディアに出演し、講演や家事アイテムの商品企画も行う。 著書に「写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり」「60歳からの疲れない家事」(青春出版社)、「ゼロ家事」(大和書房)、「ムダ家事が消える生活」(サンクチュアリ出版)など